バイクバッテリーの種類とメンテナンス

バイクバッテリーはエンジン始動や、ウインカーやヘッドランプなどの保安部品を動作させるための電力と安定した電圧を供給する役割を果たしています。
通常、一般のオートバイであれば、シートの下に格納されています。スクータータイプのバイクであれば、ヘルメットを格納するシートトランクの中に格納されていることが多いです。
バイクのバッテリーは大きく分けると開放型と密閉型の2種類に大別されます。開放型は、構造が単純でバッテリーを横倒しすると、電解液である希硫酸がこぼれてしまいます。蓄電容量は少ないですが、一般的に価格が安いというメリットがあります。密閉型は、希硫酸が密閉されていてバッテリーを横倒しにしても希硫酸がこぼれることはありません。横倒しにした状態で使用可能なものもあります。ただし、扱いが少々難しく、充電時に過電流を流すとバッテリーにダメージを与えてしまいます。また、一定期間を経過すると急激に性能が劣化するため、寿命は開放型に比べると短いです。おおよその寿命の目安は2年から3年程度になります。より長く使用するためには、こまめな電解液の補充などのメンテナンスが必要となります。バッテリーの特性上、一度完全放電してしまうと、著しく性能が低下してしまうので、定期的に電圧をチェックする必要があります。電圧のチェックの目安としては、通常新品のバッテリーだと13V近くの電圧があります。12Vを下回ると要注意で、10Vを下回ると即交換となります。また、バッテリーに負荷がかかると電圧は一時的に低下するため、テスターを当てて電圧を監視しながらセルスターターを回し、10V以下に落ちるような場合も交換時期となります。
開放型と密閉型を比較した場合、バイクの場合転倒の可能性があるため、横倒ししても希硫酸がこぼれない密閉型のほうが安全といえます。また、電力供給性能は密閉型のほうが高いため、セルスターターのついているオートバイの場合は、開放型であると電力不足でセルが高速に回らない場合があります。よって、セルスターター付には密閉型が適しています。
バッテリーの交換には手順が重要です。まず、バッテリーを外す場合は、マイナスターミナルを最初にはずした後で、プラスターミナルを外します。バッテリーを付けるときはその逆の手順となり、プラスのターミナルを接続した後で、マイナスのターミナルを接続します。マイナスはフレームと接続されているため、フレームに体が触れた状態でプラスのターミナルを触ると感電してしまうからです。